2018年3月21日の沖縄タイムスの記事で、「嘉手納F15が異常接近 空中でエアブレーキ 識者「あり得ない」」というものがありました。
Twitterでは、F-15のスピード・ブレーキについての利用法や考え方について書いておりますが、空飛ぶたぬきが気になったのは、こういった報道を真に受ける方が少なからず存在しているという現実です。
ちょっと気になったので、まずはスピード・ブレーキのお話と、今回の報道に関して気になることを書いてみます。
戦闘機のスピード・ブレーキ
通常、というかほとんどの戦闘機には、スピード・ブレーキ(以下、「S/B」と記載)が搭載されています。
これは、機体の抵抗をわざと大きくするという目的で付けられています。
本来であれば、空中を飛行する飛行機であれば、空気抵抗は少ない方が良いはずなのです。