長く続いたMETAR解析ですが本章で最後です。
前回
RDrDr/VrVrVrVri
VVVV 又は w’w’ 続く・・
又は RDrDr/VrVrVrVrVVrVrVrVri
CAVOK
では、この続きから
NsNsNshshshs
又は WS RDrDr
VVhshshs T’T’/T’dT’d QPhPhPhPh 又は
又は WS ALL RWY
NSC
NsNsNshshshs 又は VVhshshs 又は NSC 群:雲又は鉛直視程
雲量および雲底の高さを、「NsNsNshshshs」で表します。
雲量は、「NsNsNs」部分で表し、全部で4種類あります。
- FEW(Few:フュー):雲量1~2オクタス
- SCT(Scater:スキャター):雲量3~4オクタス
- BKN(Broken:ブロークン):雲量5~7オクタス
- OVC(Over Cast:オーバーキャスト):雲量8オクタス
※ オクタスとは、全天と8とした場合の、総雲量を言います。
雲底の高さは、「hshshs」で表し、単位はftを使用します。
例えば、3,000ftであれば、「030」と表します。
「VVhshshs」は、鉛直視程といい、天空が不明の場合(例えば雲中など)に鉛直視程(垂直方向の視程)を報じます。
「NSC」は、「nil significant cloud:ニル・シグニフィカント・クラウド」のことで、前述の「CAVOK」に該当しないが、雲がない場合に使用されます。
T´T´/T´dT´d 群:気温/露点温度
気温及び露点温度は小数点以下の観測値は1℃単位に丸めて報じます。
気温及び露点温度が-9℃~+9℃の場合は0を前置します。
例えば+9℃は09,+0.5℃は01 と報じます。
0℃未満の温度はM(マイナス)で示します。
例えば-9℃はM09,-0.5℃はM00 と報じます。
QPhPhPhPh 群:アルティメーター・セッティング
QNH はhPa の10 分位を切り捨てた値をQPhPhPhPhに報じます。
QPhPhPhPh の前にスペースを置かずに指示文字Q を前置します
WS RDrDr 又は WS ALL RWY 群:補足情報
補足情報は、「低層のウインドシアー」に関する情報に用います。
ある滑走路の滑走路面と上空500m(1600ft)の間の離陸路又は進入路に沿って運航上重要なウィンドシアーがあるという情報が入手され,かつ局地状況がこれを裏づけるような場合に報じられます。
観測時刻の前30 分以内に観測されたものについて,「S RDrDr」群を最大5群まで繰り返すことができます。
また、離陸路又は進入路に沿ったウィンドシアーが、飛行場の全滑走路に影響する場合は,「WS ALL RWY」を報じます。
さて、いかがでしたでしょうか。
METARは、航空従事者には必須の情報であり、必ず解析する能力が必要です。
基本を覚えてしまえば、あとは順番が決まっていますので、解析は容易です。
あとは、よく使われる言葉の意味を理解しておくことができれば、日本全国のリアルタイムな気象情報を知ることが出来ます。
ぜひ、理解してみてくださいね。