妨害弾発射

2016年12月10日、沖縄本島と宮古島間を通過した中国軍機に自衛隊機が「妨害弾」を発射したとする中国側の発表がありました。

空飛ぶたぬきは中国語を読むことができませんので、基本ソースは解読できませんが、一連のニュースや報道、防衛省の回答から、見えない上空で何が起きたのかについて、考えてみたいと思います。

そもそもどこを飛行したのか

防衛省の発表によると、沖縄本島と宮古島の間とされています。

そこは日本の領空ではないかと思われますが、領空は領海の直上なので、海岸線から12nm(約22km)の範囲でしかありません。

そのため、日本という島国では、普段、自分のものと思っている空間が国際的には公海、公空であることが多いのです。

今回の中国軍の飛行も国際法上の公空、つまり、だれでも飛行できる空間でした。

なぜスクランブル発進が行われたのか

スクランブル、正式には対領空侵犯措置といいますが、これは彼我不明機(Un Known)を確認し、必要に応じて確認、助言、誘導、着陸させる措置です。

言い方を変えれば、「彼我不明」でなければ、対領空侵犯措置が行われることはない。ということです。

勘違いされている方がいらっしゃいますが、中国だからスクランブルするということではありません。日本でもアメリカでも「彼我不明」であればスクランブルの対象になるということです。

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